AXWELL Λ INGROSSO
元スウェディッシュ・ハウス・マフィアのメンバーだったデュオ、AXWELL˄INGROSSOがユニバーサル ミュージックと独占契約を結び、2014 年に新曲をリリースする。USはデフ・ジャム、UKはヴァージンEMIで、2015年にはデビュー・アルバムも発売する予定。これはAXWELL˄INGROSSOにとって初のオフィシャル・アルバムとなる。二人はスウェディッシュ・ハウス・マフィアでは、一度もフル・スタジオ・アルバムをリリースしていないが、世界中で1,000万枚以上のセールスを上げた。(2枚のコンピ・アルバムをヴァージン・レコーズ/Astralwerksより、2010年(Until One)と2012年(Until Now)にリリース)
「AXWELL˄INGROSSOがデフ・ジャムをレーベルに選んでくれたことを、われわれは非常に誇りに思う。二人の音楽は進歩的で、革新的で、すがすがしく、無限だ」 と、デフ・ジャムのCEO、Steve Bartelsはいう。「デフ・ジャムはDJカルチャーの芸術性もエネルギーも、今までの経歴で培ってきた。それはこのロゴに示されている。今回の契約はデフ・ジャム同様、皆にとって大きな意味のある出来事だ」
スウェディッシュ・ハウス・マフィアは、2012年にマディソン・スクエア・ガーデンのチケットを、市場にはアルバムが一枚も流通していなかったにもかかわらず、わずか9分で完売させたことで知られていた。解散したのは2013年3月で、その月にマイアミのウルトラ・ミュージック・フェスティバルで最後のセットをプレイした。その後デュオとして登場したAXWELL˄INGROSSOは、2014年3月後半に、Zane Loweがパーソナリティを務めるBBCのラジオ番組で新曲を初披露。「ぼくは本当に運が良かった。今週スタジオへ行って、楽曲をすべて聴くことができたのだから。これはきっとすごいことになるよ」とラジオでLoweは絶賛した。「この二人にとってまったく新しい時代の幕開けだ」
6月の始めに、バンドはアメリカに再び舞い戻った。彼らにとって初のヘッドライニング・ギグをニューヨークのガバナーズ・ボール、続いてラス・ヴェガスのエレクトリック・デイジー・カーニバルで行うことになったからだ。ロサンゼルス・タイムスは彼らの演奏をこう賞賛した。「世界で最も偉大なバンドの1つであることを望まれているプレッシャーをものともせず、このデュオのセットは、今までのプロジェクトのなかで、最もハードルが高く、遊び心に満ちたものだった……AXWELL˄INGROSSOのセットで明らかになったのは、二人が異なったアイデアでテンションにも楽曲制作にも取り組んだことだ……ファンが“On My Way”という仮題を与えた新曲は、サビの部分が耳に残りやすく、ヒット曲となる可能性を秘めているように思う。とはいえ、長めの間隔のドラム構成や、聴衆をからかうようなペーシングは、まったく新しいものだと感じた」
AXWELL˄INGROSSO(と三人目のメンバーのSteve Angello)は、スウェディッシュ・ハウス・マフィアとして2007年にコラボレーションを開始し、“One feat. Pharrell”や“Miami 2 Ibiza vs. Tinie Tempah”といった楽曲のヒットでマルチ・プラチナムを達成、ヨーロッパでは誰もが知る存在となった。2011年には“Save the World”をリリースし、“Antidote vs. Knife Party”も併せて、その勢いはとどまるところをしらなかった。
“Don’t You Worry feat. John Martin”は2012年の大ヒット曲となり、UK、スウェーデン、オーストラリアで第1位を獲得。世界の主要国でトップ10入りを果たしたが、そこにはRIAA(全米レコード協会)がトリプル・プラチナム(300万枚)を認定したUSも含まれている。だが、2012年の終わりにSHMは“One Last Tour”(2013年)をもって解散することを発表し、AXWELL˄INGROSSO登場のための下準備にはいった。