RICK ASTLEY

80年代後半から90年代前半を代表する男性ポップ・シンガーとして活躍したリック・アストリーは1966年2月6日、イギリス、ランカシャのニュートン・ル・ウィロウズ生まれ。19歳の時にローカル・バンドのFBIで歌っているところをプロデューサー/ソングライター・トリオのストック=エイトキン=ウォーターマンに見いだされ、87年にデビュー。同年末にはアメリカに進出し、「ギヴ・ユー・アップ」がいきなり全米1位を獲得(全英も第1位)。その後も、「トゥゲザー・フォーエヴァー」(全米1位)、「ストロング・ストロング・マン」(全米10位)、「ダンス・ウィズ・ミー」(全米6位)と立て続けに大ヒットを放ち、またたく間に人気を獲得する。また、デビュー・アルバム『ホエネヴァー・ユー・ニード・サムバディ』も全英第1位、全米第10位を記録。日本でも「テイク・ミー・トゥ・ユア・ハート」や「ダンス・ウィズ・ミー」が三ツ矢サイダーのCM曲に使用されるなど、大人気を博し、1989年には来日公演も果たしている。アルバムは他に『ホールド・イン・ユア・アームズ』(1988年、全英8位/全米19位)、『フリー』(1991年、全英9位/全米31位)、「ボディ&ソウル」(1993年、全米185位)などがある。2001年末には久しぶりに『Keep It Turned On』をリリース、2005年にリリースした『Portrait』はイギリス国内チャートの26位にまで上昇した。2016年にリリースした11年振り最新アルバム『50』は、UKアルバム・チャート初登場1位を獲得。リック・アストリーのアルバムがトップ10入りするのは3枚目の『フリー』(1991年)以来25年ぶり、1位を獲得するのはデビュー作『ホエネヴァー・ユー・ニード・サムバディ』(1987年)以来28年半という快挙を達成した。